そんなこと言ってる割には完全週休二日制なんてものが成立しちゃったりと、矛盾の気があります。

そんな中、志学社から発売されたこのゲームです。

タイトルから地雷臭プンプンきてます。

ジャンルはその他としましたが教育ソフトということを除いてみればＲＰＧということになりそうです。

まずはストーリーから見ていきましょう。

ストーリー

数や計算を操る”大魔王ランダム”の出現により，荒廃してしまったはるか遠くの島国。


それを救えるのは「計算能力」を身につけた者だけであるといわれている。

ある日，その島国にひとりの子どもがたどり着いた・・・

これだけでストーリーわかるやつがいたらそれこそ神なのでまったく書かれていない部分を要約します。

近代国家として高層ビルが立ち並ぶほどの栄華をほこっていたアリスメ国。

しかし、何の前触れもなしに現れた魔王ランダムによって人々は計算能力を奪われた。

この危機を救えるのは計算能力を持った者だけ、そこへ主人公の船が漂流してたどり着いた…。

まず思ったのは魔王ランダムの意図がまったく不明。

人の計算能力奪って何する気でしょうか？

奪われた人も人でまったく計算ができない。一桁の足し算もできない。

数の大小すらわからないという、小学生以下なバカになってしまいました。

主人公はこのアリスメ国に漂流（なぜか山に囲まれたところに）したところ、村長から

「この国から出るには魔王ランダムを倒さねば無理」な事を言われ、仕方なく戦うことに。

システム

さて、このゲームのシステムですが、まずは３Ｄのマップが用意されていて、そこを移動する形です。

３Ｄにしては見やすいのですが、店などに触れた瞬間有無を言わさず入ってしまうのは難。

さらに迷いやすいなど、移動は難点が非常に多い。

各島にはそれぞれボスがいて、そのボスを倒していくことになります。

無論、そこにたどり着くまでにダンジョンがあり中ボスがいて、ザコ敵との戦闘もあります。

このザコ敵、ナンバーマンはマップの上をうろついているのですが、

主人公を見た瞬間猛スピードでこちらに近づいてきますのでまず振り切れません。

回避する方法としてはアイテムを取る事です。

この島にはアイテムが落ちています。というか浮いています。

その中に敵が近寄ってこなくなるアイテムもあるのでそれを入手することでしばらく大丈夫。

もう一つ、ジャンプを使えば敵を回避する事も不可能ではないのですが、

高度なテクニックを要求されます。

というのも、この主人公、ジャンプ中に二度も方向を変えられる超人。

それを駆使すればはっきり言って何だって出来ます。物理学的には明らかに不可能です。

そんな超人的な力をもつ主人公ですが、残念ながら洞窟ではその力は皆無です。

というのも、このゲーム、敵との戦闘が終わっても無敵時間というのがないために

囲まれたらその敵の数分戦う事になります。

なんだか同じ効果をセガサターンで見たような気がしますが、気のせいでしょう。

バトルの内容ですがそこがスタディなる名前のゆえん。計算バトルです。

敵が「この問題を解いてみろ！」ばりに問題を出してきます。「１＋３＝？」ってな具合に。

プレーヤーは持っている数字カードを駆使してこの答えを入力するわけです。

敵は「ぐわあああ！」と、何故か算数で苦しむ謎の軍団。

敵を倒すとレベルが上がり、レベルが上がると持てる数字カードの枚数の上限が増えます。

この数字カードが曲者でして…敵は制限時間が無くなる前から攻撃に出てきます。

敵の攻撃を受けると数字カードが一枚、あるいは複数枚なくなります。奪われるんです。

もし自分が計算の答えの数字カードを１枚しか持ってなくてそれを奪われたら、どうするか。

終了です。回答権なくなります。いや、操作はできますが何もできずと…。

だからその前に答えを出さなきゃいけないんですが、

はたして小学生にそこまで計算能力があるのか疑問です。

というか、敵の名前に「淑女」とか出てくる時点で理解させようとしてるのかどうか不安ですが。

そもそも問題のレベル選択の際に

「ようじ〜一年生」

「一年生〜二年生」

「二年生〜三年生」

「三年生〜四年生」

「四年生〜五年生」

「五年生〜六年生」

「六年生〜おとな」

って、大人までの間省略しすぎ。

円周率も３．１４だけじゃなくて３も選べるし、こいつら本当に教育させる気があるのか？