鬼太郎地獄
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ホワイトデー。
我々ブサイク軍にはまったく関係ないこんな日。
やるんだったらバレンタインデーとセットで休日にしてくれと願う珍面一名。
でも一応もらった義理チョコは返すのが礼儀なのでとりあえずGO。
近所の同級生なんですが。問題の家を知らないので親に聞いてうろ覚えで行く。
「目の前に塾があって、となりに渡辺さんの家があるから」
ふむ、渡辺…渡辺…、ありました、ってことは隣と…。
隣の家のベルを鳴らす。
…ピンポーン。
ピンポーン…ピンポーン…。
ピポピポピポピンポーン…。
これだけ連打しても出ないってことは取り立て屋に追われてるか留守かどちらか。
仕方がないのでお返しはポストに置いていくことにします。
一件落着。家に帰る。
母親、「家わかった?」
珍面、「なんとか。でもいなかったから置いてきた」
母親、「白い家ね」
…?、白い?明らかに白ではなかったような…。
…嫌な予感がしてきました。
恐る恐る聞く珍面、「その家って…門あるよね?」
母親、「ないよ」
ダァーーーーーーーーーーーッシュ!!!!
なんとかセーフです。まだ帰ってきていませんでした。
いや、危なく中のお礼文とお菓子が”怪文書”として処理されるところでした。
やはり白い家はその隣にありました…。
「二世帯住宅なので表札は違う名前になっている」
とは聞いていたが…。
母親の情報を一度疑うべきと知る。
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