ルイージ伝第一回



”ルイージ”。あまりに有名すぎて書いてる私が戸惑ってしまいそうなくらいです。

 

では皆さん、彼の名前を聞いてどんなものをイメージしますか?

 

「影の主役」、「シブい」、「緑」、「兄より背が高い」、「悲劇の弟」いろいろあると思います。

 

ですが、大抵の人はこの弟の事を「永遠の二番手」と言って片付けます。

 

 

ゲームキューブでルイージマンションが出るまでは、彼に主役の光が当たることなどなかった。

でも随所で彼は異様な輝きを見せていました。

 

今回はそんな彼とゲームキャラクター総合の話。

 

 

そもそも大昔の家庭用ゲーム(ファミコン以前を指すと思ってください)にはキャラクターなんて

ありませんでした。アーケードではその頃から初代ドンキーコングなんかが活躍中でしたが

 

いえ、あったかもしれませんが、とてつもなく弱いもので、それにスポットが当たることなんて

ほとんどなかったんです。

 

理由は簡単。

 

それまでのゲーム機にそこまでの描画能力はなかったんです。

キャラクターを強く作る余裕なんてなかったし、それが当たり前と思われてた時代があった。

 

 

しかし、時代は任天堂のファミリーコンピューター発売を期に飛躍的進歩を遂げます。

 

本体と同時に発売された「ドンキーコング」、「ドンキーコングJr」の時点でゲームキャラクターと

いうものは既に出来上がっていたといってもいいと思います。

 

ですがこれらのキャラは既にアーケードでのキャラクターが根付いていたので、別とします。

 

 

ファミコンで進歩を遂げたゲームでしたが、それでもキャラクター性は微々たる進歩でした。

 

「ゴルフ」、「ベースボール」、「テニス」等、その時代を象徴するゲームはまさにその例です。

 

 

そんな状況を変えたゲームこそ、「マリオブラザーズ」であり、「スーパーマリオブラザーズ」でした。

 

 

任天堂はプレイヤーキャラである二人の配管工に名前をつけ、特徴を付けました。

 

 

ゲームのアクション性が人気となったこともあり、”マリオ”と”ルイージ”の名はすぐに広まる結果となりました

 

 

 

・・・・・・既に比率は3:1くらいでしたが

 

 

ゲームにおけるキャラクター史はここが一つの時代の始まりであるといっても過言ではありません。

 

ゴミのように出るゲームの中で未だにマリオ兄弟が世界的に愛されているのがその証拠でしょう。

 

 

さて、この文章はルイージの話です。何故ここからマリオでなくルイージに行くのか?

大きな分岐があったからです。

 

 

いくら売れに売れたスーパーマリオブラザーズでも、全員が持っているわけではありませんよね。

 

 

では持っていない少年はどうしたのか?

 

 

1.自分はソフトを持っていない

2.友達が持っているらしい

3.上手い具合にそれは二人でゲームができるらしい

4.じゃ、友達の家でやらせてもらおう

 

 

ってことになる人が結構いました。

このことこそが後のルイージに大きな影響とファンを残したのです。

何故ならば、

 

 

1.友達の家にいってやらせてもらうことに

2.1コンは当然持ち主である友人が持ち、自分は2コン

3.持ち主である1コンはなかなかミスしない

4.ときどきのミスのときのみ、自分に番が

5.明らかに長い時間動く赤帽子

6.下手な自分を象徴するかのような緑帽子。なかなか動かせない

 

 

だいたいの場合、持ち主の方が上手です。

そんな人がゲームをやれば、長く動くのは必然的に1コン、マリオです。

 

 

自分が遊べる貴重な時間、目の前で大事に、そして必至に動かされる緑、ルイージ、自分。

 

 

わかりますか?

 

ソフトを持っていなかった少年たちはこうして「ルイージ=自分のキャラクター」との印象を持ち、

ルイージを愛するようなっていったんです。

 

 

今現在、ルイージが好きな人の大半はそんな時代をすごした人たちなんです。

 

 

強制的にルイージを使うことになっていた人たちがとにかく多いんです

 

 

彼らにとってルイージは自分専用の特等席だったのです

 

 

これはいくつかのルイージファンサイトへのアンケートでの結果にも出ています。

 

 

推測ですが、この法則からいくと恐らく一人っ子には極めてマリオ派が多いはず

 

他にも、マザコンは何不自由なく育ってきているので「ルイージ」といわれても一瞬ピンとこないとか…。

 

よかったら聞いてみて、結果出たら教えてくださいな。

 

(第一回終了、第二回へ