相手は巨体のレスラー、こちらはフツーの親父とその息子。

ピンチっていうか終わってるに等しいと思うんですが…。

その時、リング上に乱入してくる人が

「あー！あれはアルバイトに降格となった石井前社長です！アルバイトが突入してきました！」

「いったい何しに来たんですかねぇ」

「手にモップを持っています！モップを竹ヤリのようにして吉田専務めがけて突撃していきます！」

「あのモップ私どこかで見ましたよ。えーと…確か便所のモップですよあれは！」

「ということはこれは会場に備品ですね。いけませんね、備品を持ってきては」

「まったくですね」

おまえらそんな事言ってる場合か

そうして突撃していった前社長、吉田専務に２撃ほど与え、

佐々木の親父を抱えてその会場を走り去ります。

傍から見ればある意味感動の救出劇です。モップ一本で救ったんですから。

しかし皆さん、何か忘れていませんか？

息子が１人取り残されてしまいました

当然、マンモスの目が息子に。

こうなっては災難です。

何せ親父が勝手に挑発して試合が決まった上に、

その親父は会場の外に逃亡。

とばっちりを受けた本人だけが１人残るという…。

後はもう、地獄絵図以外の何ものでもありません。

「あー、タイガードライバー決まりました、押さえ込みます、これで決まったでしょう」

ワーン、ツー、…

しかしこれを何とか返します

「いや驚きました、意外と粘りますね」

これに対しマンモスは会場の外から机を持ってきました。

起きて破りの武器攻撃です。瀕死の男に。

「あー…机持ち出しましたね、これ食らったら終わりですよー！」

終わったか…

誰もがそう思った

その時

マンモスの手から繰り出された机を上手く回避

そのまま一撃食らわせてマンモスが落とした机を拾い上げました！

形勢逆転

こうなれば後は机でいたぶってやれば流れは一気に逆流します

笑みさえこぼれる得意顔の佐々木息子の手から机が繰り出されました！

バキ

机大破

…いきなり武器が無くなってしまいました

それを見るやマンモス、一瞬でもビビらせた罪とばかりに高らかに体をかかげて

佐々木息子をマットにドスン。

もはや気力のカケラもない息子、起き上がれず３カウント。

「いやー、終わってみればマンモス余裕でしたね」

「それにしても佐々木の親父はどこ行ったんでしょうかね？」

解説の方々ももはや息子に興味無し

この他の試合でも３人タッグのうち一人が何もしないで見てるだけで終わる試合だの

試合の途中で見知らぬ選手に「長州！長州！」と観客から全然違う人の名前を叫びだしたり、

大事なベルトをかけた試合でチャンピョンが紙製のベルトを持ってくるだの、

それに対するコメントが

「彼は物を大事にしまっておくらしいですからね。ベルトも金庫の中でしょう」

と、妙に落ち着いてたり。

とにかくここの団体は本当にプロレスをする気があるのかどうか不安になります。

とにかくＦＭＷすごすぎます。地方での放送になってるんだと思いますので、

見れる人はぜひチェックです。

チャンピョンが紙製のベルトを堂々と揚げてる姿はバカらしくってたまりませんでした。

にしても、本当に佐々木の親父はどこに消えたんでしょうか？