10101"WILL"THE STAR SHIP
前回謎の門を突破した我々ウィル。 これから先にはさらに広い宇宙が待っているのでしょう。
……待っているのはいいのですが、ずーっと思ってたことなんですけどね、
パッケージの裏にデカデカと宣伝している「飯島愛ゲーム声優初挑戦!」の文字。
恐らく力を入れたところではないかと思うんですけど、その声が1番ゲームを盛り下げているってのを 何故開発中に気づかなかったのでしょうか?
……はい考えない方が身のためです。
「第二の門です!あ、また通信来ました!回すよドク!」
「何々…”王は門の下で何かを想い、やがて力を抑えて歩みだした”」
「また難しそうね」
”ゆっくり行け”ってこと以外に考え付かないんですが。
………案の定あっさり通過してしまいました。
「今回は最後の分だけが大事だったのか…」
バカなクルーに囲まれるとこちらも困ります。
っと、通過したすぐ先にまた門が。
「第三の門です!」
「”王は振り返らなかった”」
ああ、戻るなってことね。
…通過成功。
「今回は俺もわかった。後戻りしなきゃいいってことだな」
もはやここのクルーですら気づいている謎なんてただの時間の無駄だと思うのですが。
さて、第三の門を抜けた先にあったものは、
やはり門でした。
どうやらマップを作ることすら面倒になったようですね。
「第四の門です」
「んっと、”後ろを向き、王は自分の死を悟った”」
あれ?ちょっと待ってください、このゲームにバックエンジンなんて高等なものないんですが…。
むむむ…今回は少し難しいですね。
こういうときはクルーの皆さんに相談です。ヒントくらいもらえるでしょう。
「…………」
「後ろを向いた王様?」
「あきらめよう」
「停止中」
「何で私だけ椅子ないのかしら」
ここのクルーに頼ろうとした自分がバカでした
……もしかしてただ単に後戻りしてから行けばいいだけでは?
試してみましょう……あっさり通過できました。
ええ、当然第五の門がありました。
「第五の門です!」
「んっと、”王は力を求め進んだ”と書いてある」
ハァ?今度こそわかりません。
とりあえず…急いで進んでみるとか?……失敗しました。
どうやらミスするとワープで戻ってしまうようです。変な場所に。
しかたないのでもう一回進むしかありません。
……あれ?何か操作性が変ですね…
十字キーの反応が逆になってるー
ひでぇペナルティです。せっかくコントローラーに慣れてきたのに…
「近距離レーダーに敵を補足、敵は既に攻撃態勢に入っています!」
こんな時にか!ええい、迎え撃ってくれる!
主砲をよーく狙って………発射!!
「GAMEOVER」
え、一撃で死んだの!?
ちょっと待て、勝てない。
どうするか、このゲームにレベルって概念がなくってよかった。
第8話に続く
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