10101"WILL"THE STAR SHIP


早くもウンザリしてますが、先へ進みます。

 

(ピンポーン)

 

電子メールが届いております。

 

「慣らし運転は終わった。このまま宇宙ホールに向かってくれ!次なる宇宙探索が君たちの仕事だ!」

 

 

今までのは慣らし運転だったと!?

 

 

 

(ピンポーン)

 

 

「近距離レーダーに敵を補足!艦長、どうしますか?」

 

 

無論、逃げてください。死にますから

 

 

「回避失敗しました!戦うしかありません!」

 

 

はぁ、それなら仕方ないんですが…なるべく弱い敵プリーズ。

 

 

「レーダーに敵補足します!」

 

 

攻撃力200

 

防御力225

 

 

ってヲイ

 

今までの敵が防御力20とかだったのに

 

 

慣らし運転終わったら速攻で225になるのはどんな冒険要素でしょうか?

 

 

 

うわっ、ヤバいって!死ぬ!死ぬ!

 

 

ああーもう耐えられん!死んだ!死にました!

 

 

 

 

「GAMEOVER」

 

 

え?死んだら速攻でゲームオーバー画面!?

 

 

コンティニューは期待していませんでしたが、システムはまるっきりファミコンです

 

 

 

 

屈せず再プレイ。

 

今度こそ敵を回避しつつ宇宙をさまよってみます。

 

 

……ありゃ?前方に変な…渦巻きのようなものが見えます。

 

とりあえず行ってみましょう。

 

 

ゴゴゴゴゴ…

 

船が…揺れ出しました

 

 

「なにごと!」

 

「わかりません!前方に正体不明の重力場を確認しました!」

 

 

「エンジンエネルギー供給停止!他計器類同じく制御不能!」

 

 

「計器が使えんということは…これは恐らく…異常電波じゃろう」

 

 

「それじゃあ何もできなくなったってことじゃん!」

 

 

「その通り!!」

 

 

 

そんな堂々と言われても…

 

「艦長!」

 

 

「大丈夫、なんとかなる!」

 

 

うわーすっげぇ信用ならねー

 

 

 

「そ、そうですね。じたばたしたって…」

 

 

ゴゴゴゴゴ…

 

 

「門…?門です!大きな門に吸い込まれます!」

 

 

突然前方に門が出現。

 

ピカッっと光を放ちます

 

 

「うわ!まぶしいっ!」

 

 

「そうじゃろうか?しかし、何か眠くなって……」

 

 

……見事に全員眠ってしまいました。

 

これですよ!これこそ私の待っていたミステリアスな展開!話が面白くなってきました!

 

 

 

……「艦長!おきてください!」

 

 

「ここは?」

 

 

「艦長、まず周りを起こします。状況報告はその後で…。

 

ミルカ!ユウ!起きて!」

 

 

「らみゅぅ〜〜〜」

 

 

「うっせーぞシンラ!」

 

 

…やはり元々この人たちの間には友情なんてものはかけらも無かったようです。

 

 

 

「ミルカ!ユウ!寝ぼけてないで!緊急事態よ!」

 

 

「どうしたのぉママァ?」

 

 

「ママじゃないでしょ!現在位置の確認とUHK(本部)に通信を!」

 

 

「ぜんっぜんだめだ!通信出来ない!計器類は正常みたいだけど……」

 

 

 

いきなりピンチ。この人たちどうなるんでしょうか?

 

 

この際、潔く自爆スイッチでも押した方が最善の選択だと思うんですが

 

 

どうなるやら、ここはどこ?私は本当に艦長?

 

 

 

第五話に続く

 

 

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