10101"WILL"THE STAR SHIP



WILLのメンバーが一人増えました。ソ連の宇宙飛行士(自称)ボボロワさんです。

 

その彼は今マルチニとシャワーを浴びに行っております。

 

 

 

……ちょっと待て、

 

「ボボロワはマルチニとシャワーを浴びに行っております」

 

 

……え、そんなサイドストーリー!?

 

 

「艦長、ケアスから通信です!」

 

 

 

またか!今度はなんだ!?また宣戦布告か!?

 

 

 

「WILL艦長に告ぐ、WILLの中に中性子爆弾を送り込んだ。次の条件を飲むんだ」

 

 

 

「何の事だ、嘘を言うな」

 

 

「嘘ではない、ボボロワの体内に仕込んである。本人も知らん事だが」

 

 

 

「わしの責任だ…」

 

 

「艦長、レーダーにケアスの戦艦が多数現れました!」

 

 

 

〜その頃のポボロワさん〜

 

 

 

「マルチニ、何か異常事態が起きたのか?」

 

 

 

「よくあることだ。心配は無い」

 

 

「そうか、じゃあもう一浴びするかな。ハハハ!」

 

 

 

体の中に爆弾があるってのに和やかな風景だなぁ 

 

 

 

〜再びWILL〜

 

 

 

「艦長、ケアスから通信が!」

 

 

 

「条件を伝える。搭乗員でシンラと言うものがいるはずだ。そいつを皆の命と引き換えにこちらに渡せ。

 

5分以内のボストーク(ボボロワの宇宙船)に乗せて引き渡せ」

 

 

 

 

なぁ〜んだ!この副長を渡すだけでいいんですね!

 

 

簡単じゃないですか!

 

喜んでくれてやりましょう!

 

 

 

 

それに対して艦長は疑問。

 

 

「何でシンラ…何でボストーク…」

 

 

 

 

「艦長、いけません!副長を引き渡すなんて!」

 

 

「しかし、艦長、ここは共倒れよりもポボロワの爆弾を取り除いたあと救いに行けば…」

 

 

「そこまで待ってくれていればいいのじゃが…渡したあとにドカーンということもありえる」

 

 

「自分は絶対に反対です!副長を失ったらこの船は翼を失った鳥も同然!何もできません!」

 

 

 

というかこの船って副長で保っていたのか?邪魔してるだけのような気がするが。

 

 

 

「まったく…元はと言えばボボロワを船に引き入れたのは誰だよ!」

 

 

 

 

 

 

ギクッ

 

 

いや、みんなちょっと待て!確かに最終決定は艦長だったが

 

 

そんなこと言い争ってないでさっさと副長を渡さないと!ホラ!

 

 

早く!

 

 

 

「あの時シンラは気をつけたほうがいいと言ってたじゃない」

 

 

 

「言い争っていてもしかたない。艦長、どうします?」

 

 

 

1.シンラを引き渡すわけにはいかない

 

2.シンラ、君の意見を聞かせてくれ

 

 

3.悪いがシンラ、行ってくれ!

 

 

 

迷わず、3

 

 

 

「んっ、シンラはどこだ?」

 

 

 

 

「さっきまでここにいたはずだけど…」

 

 

 

 

しまった!逃げやがったか!

 

 

 

 

「艦長、みんな、私のことは心配しないで。ケアス、あなたの言うとおりにします。」

 

 

 

宇宙船はそこにあるボストークを使え。戦闘能力も無く1人乗りだから余計なことはできないだろう

 

 

 

 

うーん、物分りがいいじゃないの!さあ、行け

 

 

 

そこにさっそうと現れたのはボボロワ。

 

 

 

「副長、私に立派なお役目をさせてください。ケアスの事はこの通信機で聞きました

 

さあ、乗ってください。もう準備はできています。」

 

 

「あら、これは1人乗りじゃないの?」

 

 

「そうです。今から無線のスイッチを入れますから、ケアスに今から出発すると叫んでください」

 

 

 

???

何やってるんですか?この男?

 

 

「ケアス、今出発するわ」

 

 

 

 

その瞬間、ボボロワがシンラの体を突き飛ばして自ら宇宙船に乗り込みました。

 

 

 

そして

 

 

 

 

特攻

 

 

 

「みんな何してる!俺が離れれば中性子爆弾の心配は無い!戦え!戦うんだ!

 

みんな…さよなら、さよなら、さよなら

 

 

 

悲しき別れのシーンも淀川長治のモノマネでは感動などできません。

 

 

 

 

「ボボロワ、君こそ偉大な人類初の宇宙飛行士だ…」

 

 

自分の代わりに犠牲となったボボロワを思い、シンラこと飯島愛も泣き崩れます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボボロワーあーあー、ぼぼろわーぼぼろわーぼぼろわー、あーあー」

 

 

 

 

 

 

棒読み

 

 

 

 

萎えるどころじゃありません。気持ち悪いです

 

 

 

「ボボロワに敬礼。敵艦を全艦叩き潰すんだ!」

 

 

 

 

…ドサクサに紛れて大変なこと言ってませんか?

 

 

全艦

 

 

 

敵は勢いで潰す。

 

 

倒しましたが、皆の間で悲しげなムードが漂ってます。

 

 

「あ、また赤色巨星、またケアスのいたずら…」

 

 

「違う、戦いの間に大接近してしまったんだ!」

 

 

「これは大変だ!こんな太陽の一億倍もある巨星に激突したら

 

ブラックホールに全て飲み込まれてします!」

 

 

 

 

「振り切るわよ!パワー前回!!(エコー付き)」

 

 

 

なんかムチャクチャになってきてます。

 

 

というかこの人たちもう既にボボロワのこと忘れていませんか

 

 

 

…だから副長を渡せばよかったのに

 

 

 

 

17話に続く

 

 

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