10101"WILL"THE STAR SHIP


フハハハハ、俺は強くなったぞ!

 

ザコとの戦闘を繰り返しVPを貯め、アイテムを入手してパーツを良いものに変えて…

 

そんな作業をすること数時間。

 

 

 

ついに私はその辺のザコなど軽く蹴散らすほどの強さを手にしたのですよ!

 

 

勝てる、今ならあの門番に勝てる!さあ行くぞ!

 

「第六の門ですぅ!」

 

(中略)

 

 

「船のようです!!」

 

 

 

さあ、来た来た!今の俺は以前までの俺ではない!時は満ちた、さあ、主砲を!

 

 

 

撃て!

 

 

「回避されました!」

 

 

 

…撃て!

 

 

「外れたね〜」

 

 

 

……撃て

 

 

外れでございますわよホホホホホ

 

 

 

 

敵の動きが早すぎて当たらねえよこの主砲

 

 

 

 

どうしましょう。エネルギーが切れてきました

 

ええ、武器をパワーアップしたのはいいんですが、パワー上がると消費エネルギーも比例して大きくなるんで、

 

 

外すと無駄にエネルギーが減っていくんです。

 

こうなったら、近距離に移動して敵を無理やり捉えるしかない!

 

 

「近距離戦にもち込みます」

 

 

 

うおお、敵の弾が雨の如く飛んできます、

 

しかし、こっちのベイルエネルギー(※なくなったら即終了のHP。連打で回復可能

は前回の5倍はあります!少しの攻撃なら耐えられるはず!

 

 

こっちも撃て撃て〜!

 

 

撃て!ガンガン撃て〜!!

 

 

ああ、向こうの攻撃が激しいか、HPが…

 

ええいハイパーオリンピックで慣らした俺の連打を舐めるんじゃない!

 

 

 

 

・・・・・・10分ほど経過したころ、ようやく敵撃破。

 

やりました、やったんです!ついに、ついに!初めてのボスを倒したのです!

 

 

「ふぅ、なんとか倒したね」

 

 

「あれ?元の宇宙に戻ってます、何とかなったみたいです!」

 

 

 

いえ、何とかしてやったんですが

 

 

「あ、そうか!”真実の扉”は自分の心だったのか!」

 

 

 

お前それ話が噛みあってねーよ

 

 

「そうね、自分を信じること。真実の扉なんてどこにでもあるのね」

 

 

ハイ、謎解きの時に「あきらめよう」だの「牛乳を飲め」だの言ってたクルーどものセリフでは

 

ないと思うのですが、感動の瞬間ではあります。

 

 

 

「ねえ、ミルカは楽しかったよ!冒険みたいで萌え萌えだったもん!」

 

 

命がけのな

 

っていうかゲームキャラに「萌え」とか喋らせてるの滅多に見ませんが…

 

 

 

さて、やっと元の宇宙に戻ったって事で、再び元の任務が始まるわけです。

 

 

この先が楽だといいんですが…。

 

 

「あれ?センドー?センドーは?」

 

 

 

 

「ZZzzzzz…は?み、皆さんどうしたんですか?」

 

 

 

 

お前あの戦いの中寝てやがったのか

 

 

(第11話に続く)

 

 

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